『これらはどこがどう違うの?』と よく聞かれます。この3つの説明をさせていただきます。
今回は、従来のコイルスプリングタイプのクラッチについてです。
(例外、KTM DDSクラッチなどのダイヤフラムスプリング使用車も含む。TRRS GASGAS TXT等アーム式ダイヤフラムスプリングタイプは別の加工になります。)
セロー、CRF、RTL-F、等国産バイク や Beta、ShercoとScorpa(2016まで)、GASGAS(ダイヤフラム以外)、等海外バイク。湿式多板クラッチ全般。
●1 クラッチチューニング(従来式)
工作精度が低かったり、傷みにより、誤作動を起こしているクラッチの精度を上げる加工です。
外車は新車から、国産は乗り込んだ車両に有効です。(写真はBeta Evo)
症状は様々です。
・レバーを握り切っているのに進む、エンストする。
・しっかり(強く)繋がらない。
・ガツガツ繋がる。半クラが無い。
・切れているが、全開にすると進む。
・ディスク類の性能の落ちが早い。
○車両持ち込み や クラッチ単体を取り外し 送って頂いています。幅広い症状に対応出来ます。
段付きを取ったり、オイル穴を開けたり、面精度を上げたり、抜けてくるギヤをカシメたり、色々な加工をしています。予約していただければ、即日(朝預かり夕方お渡し)が可能な場合もあります。
加工賃¥20,000.-〜¥35,000.-
●2 クラッチスプリングリテーナー
チューニングの際、ほぼ国内外全ての車両の、スプリングとプレッシャープレートから、摺動(擦れ、フリクションロス)振動(バイブレーションによる摩耗)の痕跡が見つかります。(写真はYAMAHA セロー250)
フリクションロスがあると重いし離しても戻りが悪いです。振動が発生すると思う通りに繋がりません。
装着すると設計に近い、より軽いスムーズな動きをします。結果、無用な滑り、熱の発生も抑えられます。
○組み込むだけです。レビューの通りです。残念ながら、各車種専用品です。
該当機種以外も軽加工で使用可能の場合は対応しています。持ち込み車両に組み込む事も出来ます。
1セット¥5,500.-〜¥7,000.-(該当機種以外で流用可能なワンメイクなら1セット+2,000.-)
●3 プレート溝切り
(写真は、KAWASAKI スーパーシェルパ 加工済み)
症状としては繋がりのギクシャク、タッチの短期長期的な変化、に対応するため、メニューの一つとして加工していました。要望があり、これのみの加工も始めました。
メーカーや車種により違いますが、どうしても発熱してしまう車種には有効です。オイル供給を増やし,より冷やしたり、オイルを保持したり、してくれます。
ディスクがオイルに浸かっているタイプ、浸かってないタイプで溝の切り方、その後の処理を変えています。
○組み込むだけです。どの車両にも有効です。お持ちの各車種の新品もしくは使用したプレートを送ってください。パーツナンバー等分かっている場合は、こちらで新品を取り寄せ、加工出来る車種もあります。持ち込み車両に組み込む事も出来ます。加工賃1枚¥1,000.-枚数は車種により異なります。
★メールや電話などで、症状や可能な対応から、勧められる方法をご相談致します。
乱暴に言うと、
・何やっても良くならない→チューニング
・しっかり繋がってない→リテーナー
・焼けてるっぽい→プレート溝切り
簡単に言い過ぎだと思うけど、、、連絡ください。
よろしくお願いいたします。
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by kitasan08
| 2019-03-07 17:18
| オートバイ