制作工程NO.5 かば その2

久々です。その2です。
写真は、寄せ集めなのでだいぶ抜けている所が有ります。
吹き上がったものを綺麗にして、上下が合うように微調整して、湯道を付けます。これを原型(シルバー原型)と呼びます。同じシルバー925製。
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こんなアルミの枠にシリコンゴム(やわらかいガムみたいな状態)を、原型を挟み込むように詰めます。
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ホットプレス。しっかりはさんで、130度前後で数十分焼きます。
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固まって靴底みたいなゴムになります。手術用のメスで、上下を切り分けます。原型は取り出しました。下のは、注入したワックス。
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ワックスポット。この中に加温し融けたワックスが入っています。加圧してあり、ゴム型を押し当てると、原型が入っていた空間にワックスが流れ込むという訳です。冷えて固まったワックスを取り出します。
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それを鋳造すると、同じ物が幾つでも出来ます。ただ、注入した物(子供と呼んだりします)は、原型よりディテールが少し崩れます。ゴム型やワックスの収縮も有り、ちょっと小さくなります。


歪みを取ったり、刻印を打ったり、上下の接合面を綺麗にしたり、空気穴を開けたりしてから、ロー付けします。ロー付け中、ずれないように縛ってあるのは、からげ線(鉄線)。ロー付け直後です。この後、からげを取り、希硫酸に付けて酸化膜を取ります。
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完全に酸を中和してから、空気穴2つをかしめて、塞ぎます。
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ヤスリを掛けたり、サンドペーパーを掛けたり、バフを掛けたりして、出来上がり。
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物が大きいので、結構な力仕事です。

プラチナも金も基本的には、この様な方法で量産します。
一品物と量産物。世の中に有る宝飾品の9割以上は、量産物になりますね。
数を造れば造る程、原型代はペイされる訳です。
車も服も一緒ですね。一品物は、高いわな。