制作工程NO.9 Pt900 K18 ダイヤリング「天使のリング」リフォーム 

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制作工程NO.9 Pt900 K18 ダイヤリング「天使のリング」リフォーム 
今回は、「ダイヤ入りの金のバックル」からのリフォームです。
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とても良く出来た立派なバックルでした。

まず、デザインのご希望を聞き、ラフスケッチ。
「天使のリング」テーマがはっきりしているので、すぐにデザインが決定しました。この時点では、爪を10本か8本か6本か、決めていませんでした。
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いつもの様にリングワックスより、削り出します。
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腕は、高めの甲丸、下の方は幅も厚みも絞ってあります。

羽は別途に造り、セットしてみました。
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ちょっと羽が大きかった。爪は、んーどうしよう。
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鋳造上がりました。左のが、それです。

爪は、太めで8本に。
もう石留め前です。
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石座は石が入らない程度に小さく造り、 あごかき を少ししてから爪を押し広げ、石を滑り込ましてから、元に戻す感じで、寄せます。
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爪を加工硬化させるためにも、上から魚子(ななこ、ミル、タガネの一種)で少し潰します。
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刻印は、石留め前に入れて有ります。
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出来上がり。リングケースに入れると本当にほっとします。

爪について その1
爪のデザイン(丸線、角、覆輪、他)、本数、太さ、長さ、伏せ込み具合、いくらでも組み合わせが有ります。
よく聞かれるのが、太さ。これは、職人さんは皆、頭を悩ませます。
地金の種類、デザイン、使い方、など。普段使いなら、太め、低め、しっかり伏せ込み、などですが、今回は、翼がガードしてくれるので、デザイン優先で決めました。
あと、あまり綺麗でない石は、爪で綺麗に見せる事はよくあります。このダイヤは、綺麗でしたよ。
永く、いつも着けたいなら、ちょっとごついぐらいが良いですね。

仕事の写真がたまっているので、ちょくちょく書きます。すみませんね。
仕事もしてます。

新年おめでとうございますでした。

つづく